taigaのV・ファーレン記

V・ファーレン長崎を中心にサッカー戦術について書くブログです。

サッカー戦術の基礎(2)〜ポジション(DF編)〜

こんにちは!taiga(@vvn_taiga)です!

W杯もベスト4をかけた対決で盛り上がっていますね!欧州勢のみになったW杯。どこが優勝するのでしょうか??まだまだ目が離せません(筆者はフランスが本命です)。

 

さて、今回は前回の続き、サッカーのポジション解説DF編を行います。過去記事はこちら↓

vvn.hatenablog.jp

 ディフェンダー(以下DF)ってただ守るだけのポジションって思ってる方。いえいえそんなことはありません。DFって結構面白いしポジションで役割が違うんですよ!筆者はDFをずっとやっていたのもあり、DFの面白さを皆さんに共有したいです!!とゆうわけで解説をしていきたいと思います。

 

 

 

1. DFの役割

DFは、相手の攻撃を防ぐことが主な役割です。サッカーは1点を争うゲームですので、相手から得点をきめられなければ、負けることはありません。そのためにDFは身体をはって自陣のゴールを守ります。ここはGKとの協力が必要不可欠になっています。

しかし、ただ攻撃を止めに行くのでは、相手にやられてしまいます。DFは相手がどうやって攻撃してくるのか。どこにパスを出してくるのか。シュートをどのタイミングで打つのかなどと言った予測、判断しながら動きます。そう、この相手の攻撃を予測して止めることがDFとしての面白さです!

DFは相手のが仕掛けてくる攻撃を予測して事前にカットできるとしてやったりと思います。この予測判断はすぐには出来る物ではなく、長年の経験値や、日々の練習で積み上げられていきます。

そして何より、DF同士の連携も大切になってくるポジションです。先日のW杯で日本が見せたオフサイドトラップは、世界中から賞賛を浴びました。オフサイドトラップのことはまた後日書きたいと思いますが、あの戦術はDFの連携がしっかり出来ていないとできません。DFは全体で一本のラインを作りながら相手のオフサイドを狙います。この細かいやりとりは試合中何回も行われ、守られています。ここは攻撃とは違い、協力しながらやらねばなりません。

よく、DFはまじめな人が多いと言いますが、これはこのような連携面などのプレーが多いので当てはまるといえます。逆に攻撃はムードメーカー的な自分で仕掛けるみたいな選手が多いです。DFは個人ではなく組織で連携して守ることが大事です。

2. DFの各ポジション解説

さてここからはDFの各ポジションを簡単に紹介してみたいと思います。

大きく分けてDFはセンターバックサイドバックに分けられます

センターバックはコートの中央に位置する選手です。サイドバックはコートのサイドを守る選手です。

センターバックはさらに三種類ほどに分けることが出来るので一つずつ見ていきましょう!

(1) ストッパー

ストッパーとは、相手のフォワードをマンマーク(一人の選手に一人の選手が対応すること)します。マンマークを徹底することにより、相手のプレーを制限し、ドリブルで抜かれない、空中戦で負けないという対人能力(ようは1対1のディフェンス)が高くなければ行けません。また、フリーキックコーナーキックなどのセットプレーでは

相手のゴール前で得点のチャンスを狙います。ここからも分かるように空中戦に強い選手、いわゆる身長が高く、ジャンプ力も高く、フィジカルに強い選手が多いです。

長崎の選手で言うと、3バックの右、左(徳永選手&田上選手)がこのポジションです。

(2) スイーパー

スイーパーとは、「掃除人」を意味し、特定のマンマークには着かず、ストッパーの選手が抜かれたときなどのカバーリングに入ります。高いサッカーセンスが必要で、判断能力が必要不可欠です。なにしろスイーパーが抜かれるとゴール前はGKのみですから。

かつてはストッパーの後ろに一枚置いて、守備に専念させていましたが、近年では考え方が変わり、ストッパーと並んで1線を形成しながら守っています。長崎の選手では3バックの真ん中、高杉選手が該当します。

(3) リベロ

近年のサッカーにおいてスイーパーがより進化した物がリベロです。意味は、イタリア語で「自由人」です。基本はスイーパーと同じでカバーリングをしますが、リベロはチャンスの際には前にまで上がり攻撃参加に加わります。スイーパーの選手は元々高いサッカーセンスを持っていたので、攻撃参加も上手にゴール前に入り込むことが出来るのです。近年ではリベロは攻撃参加に良く行くセンターバックのことを指します。

長崎の選手たちは攻撃参加も多いので、どちらかというと高杉選手もリベロって言ってもいいのかもしれません。

(4) 近年のセンターバック事情

近年のサッカー戦術はマンツーマン(一人の選手に一人の選手が対応する)ディフェンスではなく、ゾーンディフェンス(自分が決められた場所に入ってきた選手に対応する)が主流となっており、上記3つの考え方は少なくなってきています

またフォーメーションによっても違い、主に4バック(日本代表など)はゾーンディフェンスを基準としています。一方で3バックはマンツーマンディフェンスを採用し、2ストッパー+1スイーパーが主流です。長崎もどちらかというとマンツーマンディフェンスですね。

3バックの例外としてはかつて日本代表監督をしていたトルシエ氏は3バックに役割をもたせない「フラット3」という戦術を採用していましたが、これは珍しいケースです。

4バックの場合真ん中2人がセンターバックですが、かれらは基本的に役割は決まっていないことが多く、指示やポジション修正なども行いながら、守っていきます。頭脳プレーが得意な選手が多いです。また、近年では攻撃組み立てに必要なフィード能力も必要となってきています。

センターバックに共通するのは身長が高い選手が多いと言うことです。これは空中戦において競り勝つために身体の大きい選手が多く採用されているといえます。ただし、身長が低くても、ある程度は守り切ることも可能なので、一概に身長が高くないとセンターバックになれないと言うわけではありません。

(5) サイドバック

サイドバックとは、両サイドに位置しており、サイドの守備をするだけではなく攻撃の時にはサイドをかけあがってクロスを供給するなどの攻撃参加が主な役割です。

サイドバックが攻撃参加をするために中盤の選手を追い越して行くことを「オーバーラップ」と言います。守備能力だけでなく、クロス精度、スタミナ、スピードといった走力や俊敏性が大事とされ、小柄な選手が多いです

サイドバックにもタイプが分かれていて、相手の高身長対策のための高身長サイドバック、攻撃に特化したサイドバックなどが挙げられます。

中盤のウイングバックと似ています。長崎は3バック採用ですので、飯尾選手や尾長選手などが類似の役割をしています。左右両サイドできる選手は重宝されます。

日本では内田選手や長友選手が特に有名でしょうか。

なお、サイドバック和製英語で、英語ではフルバックと呼ばれているので英語圏の方と会話する際は注意!

3. DFの有名選手

世界的なセンターバックというとたくさんいるんですが、僕がおすすめするのはレアルマドリード所属、現スペイン代表セルヒオ・ラモス選手です!

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世界でも屈指のセンターバックと言ってもいいでしょう。サッカーセンスは高いです(最近は批判も目立ちますが)。

日本ではもちろんこの人!長崎県出身でサウサンプトン所属、現日本代表の吉田麻也選手です!

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近年の日本人センターバックのなかで最高の選手と言ってもいいと思います。これからの活躍にも期待です!

 

サイドバックの選手はこの人!PSG所属、ブラジル代表のダニエウアウヴェス選手!

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世界でもサイドバックのトップに君臨していると言えます。なお同代表でレアルマドリード所属のマルセロ選手も素晴らしい選手で有り、特筆すべきはその攻撃センス。チャンスを作り出し、相手の脅威となっています。

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日本では、ご存じガラタサライ所属、日本代表の長友選手です!

その圧倒的なスタミナと1対1の強さは長年活躍している秘訣です!

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この他にもたくさんの選手がいますので、皆さんもお気に入りの選手を見つけてみるのはいかがでしょうか??

4. DFの動画集とまとめ

世界トップクラスのDFのプレー集です。是非ご覧になってみてください!!


[レアルの壁]セルヒオ・ラモスの鉄壁ディフェンス集!


[嘘だろ・・・]意地でも決めさせない!決死のディフェンス集!

 

いかがでしたか??DFってこんな役割あるんだなと思ってくれると嬉しいです。DFの選手のプレーにも注目しながら観戦してみてください!

次回はMF編です!!最後まで読んでいただきありがとうございます。

それではまた次回。