こんにちは!taiga(@vvn_Taiga14)です。
岡山戦、チームは粘り強く戦って1-0で勝利を収めました。ナイスゲームでした👏👏👏
守備自体の意思共有が出来ており、すごく良かったと思います。
さて、今回はゾーンディフェンスについて解説するシリーズの第4弾。
各ポジションの役割について見ていくことにしましょう。
(ここでは4-4-2を軸に見ていきます)
前回記事はこちらから
それではいきましょう!!!
1. 守備を3つに分ける
4-4-2のゾーンディフェンスでは守備のラインを第1線、第2線、第3線の3つに分けて考えていきます。
第1線はFWの2トップライン
そして第3線はDFラインの4枚です、
それぞれが各々役割を果たしていくことで、
ゾーンディフェンスは完成されます。
基本的に大事なことは沢山しすぎず、シンプルに守備を行うこと。
だけども、ただ闇雲に追っかけ回すのではなく、明確な意図を持って考えて守備をすることが大事になっていきます。
この3つのラインを見ながら各ポジションの役割についてまとめていきます。
2. FW(第1線)は限定する
2トップのFW2人の役割は限定すること。
具体的にいえば、パスコースを限定させ、相手にドリブルをさせないようにすることです。
もう少し具体的に言うと、FWはサイドへサイドへボールを追い出すようにパスコースを限定していきます。
赤3から赤4へパスが出た途端、青11は赤4にチェックしに行きます。
その際大事なことは赤7.8の中盤の真ん中の選手(ようはボランチ)にパスを出させないようにパスコースを切りながらサイドの赤5へパスを出させるようにします。
真ん中のボランチにボールを繋がれてしまうとボランチは360度自由自在にプレーすることが出来るため、捕まえるのが難しくなります。
そこで、180度しか選択肢のないサイドの選手へボールを渡すように誘導することで、攻撃の方向を限定させることが出来るのです。
青11がボールに行く際、もう1枚の青10はサイドチェンジをされるように、赤3のパスコースを潰しに行きます。
せっかくサイドに追いやろうとしているのに、逆方向に出されてしまえば、また全ての守備の位置を修正しなければなりません。
だからこそ守備をする際は逆サイドへ出されないように守備をする。
これが大事です。
とにかくボランチへ入れさせないようにパスコースを限定する。これが大事です。
FWは首を振って後ろのボランチの位置を気にしながらポジションを保っていく必要があります。
無理やり通してきたのなら素早くプレスバックすればボールはこぼれる。
大事なのはとにかくサイドへサイドへの意識をもち、真ん中を出来るだけやられないようにすることです。
真ん中のセンターバックが持ってる時も、無理にボールを奪いにいってしまうとよくないです、
これは、どちらにも逃げ道があるため、プレス自体がかからなくなってしまうからです、
なので、サイドにおいやっていく。これが非常に大事になってきます。
自分たちが攻撃していてボールを失った場合は以下のことに気をつけます。
・下がってボランチへのパスコースをきること。
・ゴールキックのセカンドボールを狙えるような時は2の位置を保たずに4-4-1-1-気味に配置をとって、セカンドボールの回収を行いに行くこと。
・奪われた場所でカウンターをされそうな際は素早くプレスへいき、ボールを奪い返しに行く(行き過ぎて抜かれては行けない)
これが基本的な考え方になります。
敢えて縦に並ぶことでセカンドボールの回収を早くすることができます。
また、ボランチに極端に上手い選手がいる場合はその選手へボールを入れないようにスペースをケアしていきます。
FWは無理にボールを取りに行く必要がありません。あくまで彼らはゴールを決めることが1番の仕事です。ゴールを決めるチャンスを増やすためのひと手間と考えて貰えたら、FWも守備をする意義は見えてくると思います。彼らの頑張りが、その後の守備を楽にするのです。サボっちゃいけない。それが第1線です。
3. サイドはスイッチ役
第1線が頑張った結果、第2線のサイドの選手達がゾーンディフェンスのスイッチを入れます。彼らのエリア(サイドのエリア)ボールを奪います。いわゆる「クウォータープレス」と呼ばれるものです。
ボールが赤5に入ったら勝負です。青8はプレスに。縦へのボールをカットしに行く。青11はボールをセンターバックへ戻されないのとボランチへのボールのケア。青7は距離をコンパクトに保ちながらボランチへくるボールのケア。
青6青9も青7との距離感を大事にしながらもう一方のボランチのケアやチャレンジした後のカバーに入るように位置取りを行います。
こうして、出しどころを詰めて相手のパスコースやドリブルを限定することでボールを狙いを持って奪い取りにいくのです。
ワイドの選手のコースの切り方は周りによって変わります。1列前の選手とサイドバックの距離が遠い場合は中へ誘導するようパスコースを限定させ、ボールが出たところをインターセプトします。
逆に近い時はサイドへ縦パスを入れて貰えるように中を切ります。
誘導することで確実に相手からボールを奪いにいくのです。
これがワイドの大事な役割です。そして、彼らはもうひとつ大事なことがあります。
それは、下がりすぎてサイドバックへ吸収されないようにすることです。
サイドバックへ吸収されてしまうと、本来サイドプレーヤーがプレスに行くべきスペースが生まれてしまい、ゾーンディフェンスの意味が無くなります(サイドバックのカバーへ行くという考え方はマンツーマンディフェンスの考え方)
だから彼らは下がりすぎず、距離感を保って保って保ってボールへプレスに行くのです。彼らの出来でゾーンディフェンスの質は変わってきます。
4. ボランチは舵取り役
サッカーにおいて大事なポジションはどこかと言われたら、このボランチになる。
それはゾーンディフェンスでも変わりません。
彼らの役割は相手のFWへボールを入れさせないようにパスコースをきること。そして、全体のバランスを見てポジション取りを修正することです。
青7は近くのボランチのパスコースと赤11のFWへのパスコースを防ぐように動きます。
彼らにパスを通させないようにすることで、コースを限定することが出来、かつ、予測することでインターセプトを狙うことも可能です、
サッカーにおいてインターセプトを狙えることが一番いいことです。
ボランチは常に相方のボランチの位置も確認しながら2戦目の距離感とチームの縦関係の中心となるように位置取りに気をつけてボール奪取を試みる。これが大事です。
彼らのバランスが悪いとチーム全体のバランスも崩れてしまいます。理想としてはハードワークできる汗かきのボランチが常にポジションを修正し、攻撃でも顔を出せるってのが理想です(だからこその加藤大選手)。
5. 3線は声かけで
第1線と第2線の選手たちがしっかり守備を行えば最終ラインへ飛んでくるボールはグラウンダーではなくロングボールが多くなってきます。ロングボールが来てる間に2線目の選手がプレスバック(後ろからDFと一緒に囲みに行くこと)を行うことでぼーるをうばいとることができます。ぼーるをうばいとることができます。
最終ラインの選手たちの守備時は基本的にチャレンジ&カバーです。チャレンジ&カバーについては1で説明しています。守備はゴールを取られないようにするのが大事ですので、ゴール前は人数を掛けて1人がかわされても次の選手でカバーできるようにしていくのです。
この時も距離感が大事になってきます。
この選手たちにとって1番大事なのは声での指示です。特にセンターバックは声で前の選手たちへ指示を出すことが大事になってきます。
裏抜けしそうなFWがいったら「首をふれ、裏へ抜けたぞ!」的な声掛けを。フリーならフリーと指示。行かせるなら「GO!」と言うふうにシンプルながらも周りの選手たちへ的確な指示を出します。
やっぱりピッチに経つと視野が狭くなってしまうということは多々あるものです。そこに周りの選手が声掛けをしてあげることで、見えてない位置の状況を理解することが出来、ボールを奪ったり、攻撃でのプレーに余裕が出来ます、
DFラインの選手は4枚ともしっかり距離感を保ちながらも声掛けをしていくことが非常に大事になってきます。
サイドバックは攻撃時には上下動を繰り返すため、裏も注意しながら守ること。逆サイドへボールがある時は中央付近まで絞って中をケアすること。これが大事です。
センターバックはロングボールへ対してフィジカル負けしないこと。
落ち着いてボールを持って攻撃を組みたてていくこと。ゴール前のシュートコースを限定すること。シュートを打たせないようにすること。
これが大事です。
GKに関しては1番後ろから全体を見渡せるため、センターバックよりもさらに細かく指示をしてあげることが大事です。シュートを沢山打たれたらいつかは決められます。大事なのはいかに自分たちが思うようなシュートを打たせるか。そして、シュートをできるだけ打たせないようにするか。
そこに気をつけて指示を出していくことが必要なのです。
ここまで、各ポジションのゾーンディフェンスでの役割について解説しました。
基本的にはこのように守備を行います。
ただ、サッカーはそんな状況ばっかり続く訳ではなく予測不能なプレーが起きることもあります。その際も、周りの選手たちがカバーしてこの基本的な守り方を軸にゾーンディフェンスを形成していくことが出来ればいいと思います。
次回はゾーンディフェンス時のクロスボール対応やセットプレーの守り方。
応用系などについてまとめて行ければと思います(あと2回で完結させたいと思います。)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それではまた次回!!