こんにちは。taiga(@vvn_taiga)です。
大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます(もう二月だぞ)。
昨年は大変お世話になりました。皆様と関われたことで僕自身のサッカー遠征に大きく影響しました!
2019シーズンもお世話になりますので、ひきつづきよろしくお願いいたします。
さて、前回はアウェイガンバ大阪までの話でした。
そこからシーズンオフを挟み、V・ファーレン長崎はJ2での再スタートを切る形になりました(すでに沖縄キャンプが終了しましたね)。
長崎は今シーズンいったいどのようなサッカーをしていくのでしょうか??
色々と見ていくことにしましょう!!
1.監督と選手の移籍動向
まずは監督と選手から見ていくことにしましょう。
・監督
監督は交代しました。Jリーグに参入した2013年からチームを率いていた高木琢也監督が契約満了にともなう退任(個人的には解任に近い退任かなと思いますが)によって6年間という長期政権が終了しました。
高木さんのサッカーは技術を補うための走力を駆使し、全員攻撃全員守備をおこなうサッカーであり、有名選手をなかなか獲得できない長崎にとって素晴らしい戦術でした。ぼくは高木さんのサッカーに魅了されました。見ていて楽しいサッカーでした!!
そんな高木監督は今シーズンから同じJ2リーグに所属する大宮アルディージャの監督となりました。敵になるのは残念ですが密かに注目していきたいと思います。
高木さん6年間本当にありがとうございました!!
そんな高木監督に別れを告げ、V・ファーレン長崎が新たに呼び寄せた監督はこの方。
そう。かつてリオデジャネイロ五輪に出場したU-23日本代表を指揮し、ロシアワールドカップでは日本代表コーチを務めた「手倉森誠」監督です。
手倉森監督が来るなんて…正直びっくりです。
手倉森監督の特徴はその取材陣を驚かせる(困らせる)ダジャレ…
ではなく、徹底したコンディションを整える戦略などで選手の体調を気にかけたりし、選手との距離を作らないタイプの監督です。
何より手倉森監督は選手たちにはっぱをかけるのが得意なタイプです。
選手たちを同じ方向に向かせることが得意なタイプといえ、若手の育成は得意といえます。
手倉森監督に関してはさまざまな記事があるのですが、この記事を貼っておきますので確認してみてください↓↓↓
手倉森誠さんの戦略特徴とは
専属のコーチ陣に信頼を置き、
意見や情報を吸い上げまとめ上げ
決定していく、信頼関係と決断力と言えますね。(引用元:newspo24.com)
さて監督とともに日本代表で20年間コンディショニングコーチを務めた早川直樹氏も迎えました。手倉森監督とともに仕事を行っているので、早川コーチの活躍にも注目していきたいと思います!!
その他のコーチ陣は変更なしです。楽しみですね。
・選手
選手は今年J2に降格してしまったのもあって大きくメンバーが替わりました。
inとoutをそれぞれ見ていくことにしましょう。
○IN(リリース順)
・江川湧清 (←V・ファーレン長崎U-18)
・香川勇気 (←東京ヴェルディ※レンタルより復帰)
・畑潤基 (←アスルクラロ沼津※レンタルより復帰)
・吉岡雅和 (←カターレ富山※レンタルより復帰)
・イジョンホ(←蔚山現代※期限付き)
・イサンミン(←蔚山現代※期限付き)
○OUT(リリース順)
・前田悠佑 (→引退)
・奥田達朗 (→高知ユナイテッドSC)
・福田健介 (→未定)
・木村裕 (→AC長野パルセイロ)
・増田卓也 (→サンフレッチェ広島※レンタル満了→町田ゼルビア)
・鈴木武蔵 (→北海道コンサドーレ札幌)
・中村慶太 (→清水エスパルス)
・中原彰吾 (→北海道コンサドーレ札幌※レンタル満了)
・飯尾竜太朗 (→ベガルタ仙台)
・平松宗 (→アルビレックス新潟※レンタル満了)
・田上大地 (→柏レイソル)
・ファンマ (→大宮アルディージャ)
inの人数は12人。outの人数は17人です。
outめっちゃ多いじゃん!!と思うでしょうが、元々去年からチームの人数が多かったので人員整理(基本は30人前後で構成する)としては仕方なしの大量放出となりました。
#データで見るV・ファーレン長崎
— taiga (@vvn_taiga) January 5, 2019
今オフの移籍市場もなかなか厳しいものですが、ここで長崎の各シーズン移籍人数をおさらい(13年オフから。シーズン中の移籍は除く)
年 in out
13 12 10
14 13 20
15 14 15
16 18 15
17 12 10
18 8 17 ※1/4現在
17オフが主力残りまくった感
なかなか難しいところですね…。
チームからいなくなった選手は大きく次の特徴があります
・若手~中堅年代(30まで)の選手が多い
・長崎からキャリアをはじめた選手たちが放出
中村選手、田上選手、飯尾選手といったチームの軸が軒並みいなくなったのはダメージがでかいです。
一方で、加入した選手は亀川選手を除くと基本的にゼロ円移籍(移籍金を払わずに選手を獲得できること)が中心だと見られます。
また30代のベテラン選手も多く補強をしていきました。
少しばかり不安な面もありますが、それでも玉田選手といったFWのお手本のような選手や手倉森監督のサッカーを知る角田選手などを獲得できたのは大きいといえます。
今いるメンバーも決して悪くはないといえるのでここは監督を含めたコーチ陣の手腕と選手の頑張りを気にしていきたいと思います。
2.ポジション毎に戦力分析をしてみる
ここからはポジション毎にみていくことにしましょう。ポジション別にどのような戦術をくめるのか期待です。
①全体ポジション別選手一覧
まずはじめに全体図からみていくことにしましょう。個人的に考えた分布です。複数ポジション出来る人は一つのポジションに限定してかきます。
ゴールキーパー:徳重 富澤 鈴木
右サイドバック:徳永 大本
左サイドバック:香川 亀川
センターバック:キュベック 髙杉 角田 鹿山 江川 サンミン
右サイドハーフ:澤田 大竹
左サイドハーフ:翁長 米田 名倉
センターハーフ:島田 黒木 磯村 新里 中村 幸野
ストライカー :玉田 長谷川 畑 ジョンホ ハイロ 吉岡
大体こんな感じでしょうか。センターハーフとは去年までで言ういわゆるボランチのことです。 サイドハーフは去年までウイングバックと呼んでいた飯尾・翁長選手のポジションですが、サイドバックがいるのでより攻撃に集中することのできるポジションです。
こうみるといくらか偏りはみられるものの複数ポジションをこなせる選手も多くいるのでバランスはある程度いいと思われます。手倉森監督は高木監督とことなり4-4-2の4バックでの戦いをすると思われます(公式のキャンプ報告にも4バックでと書いています)ので、この分類にしました。高木監督と少し違ったサッカーが見られると思います。
4バックと3バックの違いはまた次の機会にお話しするとして、ポジション別に考えていきましょう。
②ゴールキーパー(GK)
GKは現在三人です。
徳重選手、富澤選手、そして新加入の鈴木選手。
GKは現段階では三人体制でいくと見られます。
が、背番号1が空いていることからも分かるとおり、シーズン中に新加入があるかもしれないポジションです…(噂では色々とあるようですが)
さて個人的な一番主は去年もレギュラーを務めた徳重選手だと思っています。
徳重選手は昨年一年間でロングフィードの質が高くなったと思っています。
引用元:vvaren公式フォトギャラリー
ただ、他の2選手も悪くはなく、個人的には富澤選手の活躍にそろそろ期待しています(富澤選手は足下が非常に上手いです)
もちろん新加入の鈴木選手にも期待したいところです!!!
③ディフェンダー(DF)
ディフェンスは今年から4バックになるわけですが、非常に面白そうなメンバーではあります。
4バックはおもにサイドバックとセンターバックとありますが、サイドバックから見ましょう。
サイドバックは経験値の高い徳永選手や攻撃的なプレーをこなせる大本選手。左サイドバックには同じく攻撃的なプレーを得意とする亀川選手やポリバレントに優れた香川選手などがいます。それ以外にも米田選手や江川選手なども出来ると思われますが基本はこの四人を中心に構成されるものと思います(右サイドバックには中村選手もいます)。
センターバックとしてはたくさんの選手がいますが特に期待したいのはイサンミン選手とキュベック選手。
時期は違いますがともに韓国の五輪代表選手として活躍しています(した)。
キュベック選手は去年悔しい経験をしているだけに期待したいところ高さと足下の技術は高いです。
サンミン選手は、代表のキャプテンもするなどリーダーシップに長けていると思われます。情報が少ないのでなかなか言えませんが、ポテンシャルは相当高いと思われるのでぜひともこの韓国人コンビでゴールを守ってほしいいです。
引用元:vvaren公式フォトギャラリー
もちろんそれ以外にも新人コンビの江川選手と鹿山選手(二人ともポテンシャルは高い)
そしてここ数年間長崎のゴールを守ってきた身体を張ることが出来る髙杉選手。そして手倉森サッカーを熟知しておりパスセンスなども高い角田選手のベテラン勢も活躍が期待されています。
いずれにせよ去年のメンバーと比べても遜色はないといってもいいと思います。なにより4バックになったことでセンターバックを本職とする選手をたくさんそろえなくてもいいので…。
懸念すべき点は右サイドがやや不安なところ(左サイドは亀川選手が濃厚ですが状況次第ではみぎにいくかもしれません)
そしてDF陣の平均年齢が若干高めなところです(もちろん悪いとはいいきれませんが)。
いずれにせよ去年課題となった失点の多さ。そしてセットプレーでの失点を減らして暮れることに期待しましょう。
④ミッドフィルダー(MF)
MFはボランチとサイドで分かれます。
ボランチは去年とそこまで大きく変わらず。若干層が薄くなったのはきになるところではありますが、それでも主力となった黒木選手や島田選手、磯村選手そして新里選手がいます。
さらには今季このポジションをつとめそうな選手として中村選手(個人的には幸野選手もここをやる可能性はあるかと)がいます。
主力としてはバランスを持ちながら攻守に貢献できる黒木選手を軸として、
守備からの縦パスを出せる磯村選手、
ゲームバランスを保ちながら左足でチャンスメイクできる島田選手(個人的に去年格段に成長した選手だと思っている)、
パスセンスは非常に高く攻撃意識が高い新里選手、
マークで徹底的に相手をつぶし、攻撃の芽を刈り取る守備に強い中村選手(そもそも本職はボランチ)、
足下の技術は高く攻撃センスが高い幸野選手(彼もまたボランチが本職であった)
と言う具合に相手によってボランチの組み合わせは変わるでしょう。サイドと同様に気になるところです。
引用元:vvaren公式フォトギャラリー
サイドの選手は右にドリブルと切れのある動きをみせる澤田選手、そしてファンタジスタ系の独創的なセンスをみせる大竹選手。
左は絶対的主力となり、チャンスメイクを出来る翁長選手、ドリブルでのテクニックは非常に高い米田選手、攻撃メイクをつくりだせる技術の高い名倉選手(トップでも起用される可能性は高い)などたくさんの選択肢があります。
もちろんこれ以外の選手たちがこのポジションをつとめることはありそうです。どちらにせよ今季はサイドが非常に分厚くなった長崎。楽しみです。
あとトップ下がフォーメーションによっては出てくると思いますが、ここは名倉選手、澤田選手、など多くの選手ができるので特に問題は無いと思います。
⑤フォワード(FW)
フォワードは大きく変わりました。ファンマ、鈴木武蔵、平松宗といった選手たちがでていきました。
その中でFW陣の中で大きな期待を寄せるのはこの選手
元日本代表の玉田圭司選手です!!!
引用元:vvaren公式フォトギャラリー
玉田選手は技術力が高く長年活躍してきました。さらに38歳になった今でも守備をしっかりするなど自分のプレースタイルを日々進化させながらプレーしていけるスーパーな選手です。
大きな期待を寄せています。
他にファンマ選手と同じようにポストプレーをこなすことが出来る長谷川選手。
そして元韓国代表で今年の得点源候補であるイジョンホ選手
そのほかにもレンタルで経験を積んできた畑選手や吉岡選手
そしてMVP級の活躍をしたドリブラー澤田選手。
そして思うように活躍が出来なかったですが高木さんからの評価は高かったハイロ選手
実に多種多様な選手が2トップを形成してくれるでしょう。
攻撃面での連携面を上手く高めることが出来るかが勝負の鍵です。ぜひ選手たちの奮起に期待したいですね。
引用元:vvaren公式フォトギャラリー
3. メンバーの組み合わせはどうなる??
ここまで見てきてメンバーが非常にどうなるのかは期待です。
特にサイドは熾烈な争いを出来るくらいに能力の高い選手がそろっていると思います。
問題は若干手薄なボランチと得点力が未知数のFWぐらいでしょうか。
パシフィックリムカップでチームの試合を見ることが出来ます!!
ぜひ見て、選手たちのはつらつとしたプレーを見ていきましょう。
個人的にはいろいろと試合を見れていないので未知数な部分があります。なのでしっかりと試合を見ていき、高木サッカーとは違う、手倉森サッカーを見ることができればいいなあと思います。皆さんも今シーズン去年までとは違う新たなサッカーをみることで新しい視点からサッカーを楽しんでいくことが出来ればと思います。
12/7(金)「次期監督就任&今後のクラブ環境改革の取り組み」に関する記者会見
パシフィックリムカップの結果をもとにまた記事を書いていきたいと思います。
長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた次回!!!